【宣伝価格にご注意】安すぎるお葬式には注意が必要です

33年前(2023年現在)に葬儀社に勤め始めたころは、葬儀会社の事務所に「看板広告」や「電飾看板」等を堂々と掲げる事は非常識と捉えられる時代でした。

そして、お葬式は自宅で行うのが当たり前で、自宅が狭かったり道路が狭かったりすると、町の集会場やお寺でお葬式を執り行いました。

しかも、当時はご友人や会社関係者の会葬者が100人~300人も集まることが標準的で、今考えると駐車場などでよくトラブルが起きなかったと不思議な感覚に陥ります。

30年前頃から徐々に「葬儀専門会場」を使うお客様が徐々に増えてきました。

そのころから葬儀社のサービス競争が始まり、バブル景気の後押しもあって「社葬」や「合同葬」等も多く経験しました。

記憶の中で一番の社葬は、宇都宮市の「イベントホール」を借り切って行った地元企業の社葬と、某「ゴルフ場」で行われたプロゴルファーの合同葬です。

今では考えられないようなお葬式がその頃には行われておりました。

そして現在、お葬式は家族中心のお葬式へ変化し、その平均的な参列人数は50人を下回ろうとしております。

葬儀社がもっとも痛手となるのは、葬儀の規模が小さくなることによる「返礼ギフト」と「供花(生花)」が上がらなくなることです。

特に大手・中堅の葬儀社は、会葬者が多く集まった頃の民間葬祭施設を今も抱えたまま運営しておりますので、維持費だけ考えても最低限の売り上げを確保しなければならない事は当たり前の事ともいえます。

ギフトやお花の売り上げが見込めないという事は、必然的に「葬儀本体+オプション」の販売強化を考えます。

本題ですが、昨今では看板広告どころか、TVCM等の影響もあり、価格競争も活発に起きてしまっており、いまやお葬式を受注するための手段として多く使われているのは「宣伝価格のPR」となっております。過剰なまでに葬儀社の折り込み広告なども見るのではないでしょうか?

この宣伝価格とは?

その葬儀社が定めた「一番最安値のお葬式プラン」をPRすることです。

お葬式プランと言えば聞こえも良く、その金額でお葬式が出来ると勘違いしてしまう方も実際に多くいらっしゃいます。

その為、8.6万円プランで頼むつもりが、プランに含まれない品が多い為にオプションとして「追加」され、結果として40万円や100万円もかかってしまうケースが後を絶ちません。

とある葬儀社のプランを分析しましたが、10万円の「お葬式プラン」に含まれていたのは「柩」+「仏衣」+「骨壺」だけで、その他の経費や商品は全て「追加」で購入しなければならず、結果として倍以上の請求を受ける事になることがわかりました。結果として、「お葬式プラン」と銘打っていますが、あくまでも火葬を目的とした必要最低限度未満の商品で構成されたプランだと言えます。

市民葬祭アステルが現在販売している商品は、火葬式プランの18万円(税込19万8千円)からのご案内をしておりますが、このプラン内容は「病院でのご逝去」~「火葬」までに必要なすべてが含まれております。※ご自宅に帰れない場合のみ安置室の使用料金が別途かかります。

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お葬式をしっかりと行いたいと考えるお客様には、会員価格で38万円(税込41万8千円)からの家族葬プランも人気です。

つまり、「宣伝価格」で安く見せるのではなく、お客様の知りたいことは「総額」であることから、アステルでは「実際価格」をご案内させて頂いております。

葬儀社を選ぶ際、是非「実際価格と総額」を確認の上、慎重に依頼をすることをお勧めいたします。