2025年初盆を迎えるご遺族の皆様へ

初盆(はつぼん)に関するご案内

― 2025年に初盆を迎えるご遺族の皆さまへ ―

謹んでお悔やみ申し上げます。
市民葬祭アステルにてご葬儀をお手伝いさせていただいたご縁に、改めて心より感謝申し上げます。

本年、2025年に初盆(はつぼん)を迎える皆さまへ、初盆の意味と、その意義についてご案内いたします。故人を想い、ご家族やご親族が心を一つにして迎えるこの節目が、より深い慰めと癒しの時間となることを願っております。

【初盆に関する資料のお届けについて】

市民葬祭アステルでは、2025年に初盆をお迎えになるご遺族様宛に最新の資料を準備しております。

準備が出来次第、順次発送予定です。もうしばらくお待ちください。

 

初盆とは

「初盆(はつぼん)」とは、故人が亡くなられてから初めて迎えるお盆のことを指します。仏教の年中行事の一つである「お盆」は、一般的には毎年8月13日から16日にかけて行われ、ご先祖様や故人の霊がこの世に帰ってこられると考えられています。

その中でも「初盆」は、故人が初めて家へ戻ってこられる特別な期間とされ、通常のお盆よりも丁重に供養を行います。家族にとっても、喪失の悲しみが癒えきらぬ中で迎える大切な節目であり、故人の存在を改めて感じ、心を通わせる時間でもあります。

初盆の由来

初盆の由来は、仏教の「盂蘭盆会(うらぼんえ)」にあります。
これは、インドの仏教説話に登場する目連尊者(もくれんそんじゃ)という高僧の物語に基づいています。目連尊者が神通力で亡き母の姿を探すと、母は餓鬼道(がきどう)に堕ちて苦しんでいました。目連尊者は釈迦の教えに従い、7月15日に多くの僧侶に供養を施すことで、母を救うことができたというお話です。

この故事から、「7月15日(地域によっては8月15日)」に祖先の霊を供養する「盂蘭盆会」が生まれ、日本でも平安時代以降、仏教行事として定着しました。そして、亡くなってから初めてこの行事に加わる故人のために、特別な法要を営む風習が「初盆」の始まりとされています。

初盆を行う理由と意義

  1. 故人の霊を手厚く迎え入れるため
    初盆は、亡くなられた方が初めてご自宅に戻ってこられるとされる期間です。初めての帰郷にあたり、家族が心を込めて迎え入れ、供養を行うことで、故人の魂が安らかであるよう祈ります。
  2. 家族・親族・ご縁のあった方々と故人を偲ぶ機会
    初盆の法要には、親族や友人、近しい方々が集まることも多く、故人の思い出を語り合う時間が持たれます。喪失の悲しみを共有し、慰め合いながら、共に故人の生きた証を振り返る貴重なひとときです。
  3. 心の区切りをつけるための大切な節目
    葬儀から初盆までは、悲しみが深い時期ですが、初盆を迎えることで、ご遺族の心にも一つの節目が訪れます。供養を通して故人の冥福を願うと同時に、ご自身の心を整える機会にもなります。
  4. 地域や風習の継承としての役割
    初盆の風習は地域によって異なるものの、長年大切にされてきた日本の伝統文化の一つでもあります。世代を超えて命のつながりを感じ、感謝を伝える行事として、次の世代にも受け継いでいく意義があります。

初盆の準備について

初盆を迎えるにあたっては、以下のような準備が一般的です。

  • 僧侶を招いての法要(自宅・お寺など)
  • 白提灯の準備(故人の霊が迷わず帰れるように)
  • 祭壇やお供え物(故人が好きだったものなど)
  • 返礼品や会食の準備(参加者へのお礼)

市民葬祭アステルでは、初盆のご相談やご準備のお手伝いも承っております。ご不明な点や不安なことがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

最後に

初盆は、形式にとらわれすぎることなく、何より「故人を想う気持ち」が大切です。立派な祭壇や多くの人を招くことよりも、ご家族が心から故人に語りかけ、安らかであることを願う気持ちこそが、何よりの供養となります。

市民葬祭アステルは、皆さまの心に寄り添いながら、初盆という大切な節目を支えるお手伝いをさせていただきます。

市民葬祭アステル 代表取締役 永田 守

0120-756-944